朝の雨。

リュウキュウメジロ。

さらさらと降る朝の雨の中で、目を閉じ、静かに震えていた。

思わずそっと手に取り、しゃがんだ膝の上にのせると、鋭い目つきでジロっとぼくを睨んだ。そのくっきりとしたアイラインが、いっそうその目つきを鋭くさせたのかもしれないけれど。

「さて、どうしたものか…」と、ぼくはしばらく考えたけれど、結局そのメジロを元いた場所にそっと戻し、そして立ち上がった。

するとそのメジロは、あたかもその数分間のうちに起こったことはすでに自分の記憶から消し去ってしまったかのように、また静かにカラダを震わせながら目を閉じた。

その白いアイラインが雨に濡れ、いっそうしかっと目を閉じているように見えた。

Morning shower in December.

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